こんにちは。
ブログ更新が遅くなりました。今回は当院で骨密度測定装置を導入しましたので、皆様も聞いたことがある骨粗しょう症についてお話ししたいと思います。
『骨粗しょう症』という言葉は聞いたことがあるけれど、高齢者の病気かな?
まだ自分には関係ないと思っている方が多いのではないでしょうか。
骨粗しょう症とは骨量が減少して骨がスカスカになり、もろくなる病気です。
女性ホルモンは骨の代謝を司っているため、閉経すると女性ホルモンの減少により骨粗しょう症になりやすくなります。50歳前後の10年間で骨密度は約20%減少すると言われています。その他にもカルシウムやビタミンD不足、運動不足で骨粗しょう症になります。
骨粗しょう症は初期は自覚症状がほとんどありませんが、進行すると骨折しやすくなったり、将来いつの間にか骨折(圧迫骨折)によって気づかない間に身長が低くなったり、背中が曲がってきたりします。
また顔の骨も他の部位の骨より早く骨密度が低下するためシワやたるみの原因になります。
特に顔の骨は他の体の骨に比べて海綿骨という非常に薄い骨でできているので減りやすいと言われています。でも、予防策があります!しっかり対策しましょう。
◆骨粗鬆症にならないための対策◆
①カルシウムやビタミンD、タンパク質を含む食品をしっかり摂る:例えば魚、乳製品、青菜、海藻類、キノコ類、大豆など
②適度な運動:ウォーキングや軽い筋トレは骨に程度な負荷がかかり、骨密度の維持、向上が期待できます。
③日光を浴びる:適度な日光浴は体内でのビタミンDの生成を助け、カルシウムの吸収を促進します。
④定期的に骨密度を測って自分の骨の状態を知ること。
当院ではこの度超音波式の骨密度測定装置を導入しました。
整形外科にあるようなレントゲンで測る装置ではありません。超音波式ですので被爆もなく足のくるぶしで簡単に測定でき、骨粗しょう症の診断というより検診や骨折のリスクをスクリーニングする装置として普及しています。
乳がんの治療でホルモン療法を行っている方、特に閉経後の方は骨粗しょう症のリスクが高まります。定期的に骨密度を測定して、自分の状態を知り、骨を守るためのケアをしましよう。